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歯並び・かみ合わせ

2016/01/20

歯の寿命を縮める 歯ぎしり・くいしばり

歯の寿命を縮める原因はいろいろありますが、意外と本人が気付いていないのが「歯ぎしり」「くいしばり」なのです。

もしかしたら、いわゆる「歯ぎしり」もしくは歯ぎしりの一種で、音のしない「くいしばり」を、しているかもしれません。現在認められる、むし歯や歯周病を含めた口の中の症状や、全身の状態に少なからず影響を与えているかもしれませんので、少しでもその症状を緩和し健康を維持することができればと思います。

心当たりがあれば、どうか実行してみてください。必ず良い結果が得られるはずです。

「歯ぎしり」「くいしばり」は決して異常なものではありません。96%もの人がしているという報告もあります。一種の「くせ」と考えても良いと思われます。

ですから、特に問題を起こさない限り、放置してもかまわないのですが、時には次のような問題を起こすと言われています。

1 歯への障害・・・歯の磨耗、歯の破折、歯がしみる、噛むと痛む 等
2 歯周組織への障害・・・歯肉炎、歯周疾患(歯周病=歯槽膿漏)を進めさせる
3 顎関節への障害・・・顎関節痛、開口障害、顎関節からの異音(ゴリゴリ音)
4 全身への障害・・・顔面痛、頭痛、肩こり、腕のしびれ、イライラ、腰痛
5 その他・・・舌痛症、むちうち症状、倦怠感

これらの症状がすべて、「歯ぎしり」「くいしばり」からくるわけではありませんが、無用な悪い「くせ」はなくしておく方が、良いと思います。この「くせ」は眠っている時とか、何かに夢中になっている時とかに出てくるものなので、自分ではなかなか気付きにくいものです。

治すためのマウスピース(健康保険が使えます)を使う方法もありますが、道具に頼るといつまでもそれを使わなければならないし、使わなければまた元に戻ってしまいます。道具に頼らず、「歯ぎしり」「くいしばり」をやめられれば、それが一番よいわけです。あなたが、本気になって治す気になれば意外と簡単に治っていくものです。

では、その方法とは?

1・まず、日中の気付きから始めます・・・自分が「くいしばり」をしていることに気付く

(1)仕事や趣味など夢中になっている時、ふと気がつくとしっかり噛みしめているのに気付くと思います。そんな時は、肩を上下させ、首から上の力を思い切り抜いて、頬の力を抜き、歯を噛みあわせないようにします。

(2)出来たら、始めのうちは、口もとを半開きにすると良いのですが、人前をはばかるようでしたらくちびるは合わせても良いでしょう。

(3)噛みしめるのを気付くというのは、むずかしいものです。気が付くためのきっかけとして、普段よく使う道具に、カラーテープやマジックインキやシール等で目印を付けておきましょう。ふとその目印を見たときに「あっ!これは噛みしめないための目印だったな」と思い出せばいいわけです。

事務のお仕事の方なら「ペンの柄」とか「キーボード」に、車の運転の方なら「ハンドル」に、主婦の方でしたら、「包丁」や「まな板」にというように、ふと気が付くような目印を付けておきます。

 

2・日中はなんとかできるとして、問題は夜眠っているときです。
眠っている時のことなど、コントロールできないと思われる方が多いと思います。
しかし「明日の朝5時に起きなければいけない」と思って寝ると、不思議とその時間に目が覚めるという経験をしたことはありませんか?眠っている間も、体内時計と起きなければいけないという意識が、共同作業をして、正確にその時間に目が覚めるというかなりむずかしいことを私たちはやってのけています。

ということは、単に「上下の歯を合わせないようにリラックスして眠る」などということは、「その気」になりさえすれば、意外と簡単にできるものなのです。成功の秘訣はあなたがどれだけ「その気」になるか、「やる気」になるかにかかっています!

睡眠中のくいしばりを
     防ぐ実際の方法

 前準備

(1)枕を低くしましょう。そして、頭の一番出っ張ったところより首の付け根近くに枕をするようにします。その方が頭が上を向くので、口があきやすいからです。

バスタオルをロール状に巻いて敷き布団の下に敷きできるだけ長い枕を作るのも良いでしょう。枕をしなくても済む人は枕はいりません。

(2)布団に入ったら何も考えないようにしてください。もし、どうしても考えることがあればもう一度、布団から出て考えてください。布団の中は眠るだけの所と決めてください。

 

 本番

(1)まず、思いっきり噛みしめてください。1~2秒後にフッと顎の力を全部抜いてみてください。わずかに口が開くと思います。その位置が理想的なリラックスした位置で、このまま一晩中眠っていられると一番良いでしょう。次に、思いっきり大きな口を開いてから、同じようにガクンと脱力してみてください。ほぼ同じ位置になるだろうと思います。ただし、顎の関節が痛くて開けられない人は、無理せず開けられる所まででかまいません。

(2)この時、呼吸を一緒に合わせましょう。噛みしめながら息を吸い、いったん1~2秒止め、息を一気に吐きながら口を開くのです。「スーッ」と吸って、おなかをふくらませ「プハッ」と吐く要領です。

(3)次に、肩の力を思いっきり抜いてください。この時も呼吸を合わせます。同じように胸、腹、太もも、と順に呼吸を合わせて、息を吸いながら力を抜いていきます。

最後に足の先からその日のすべての疲れとストレスを追い出してやるような気持ちで、大きく息を吐き出しながら脱力します。何回もやっていると、手のひらや足の裏あたりが少し温かくなってくるかもしれません。それを感じたら、もっともっと温かくなるのを感じてください。

(4)もう一度、顎の力が抜けていることを確かめます。

 

 自己暗示

呼吸に意識を傾け、吐くときに脱力を繰り返しながら、手足やお腹が温かくなってくるのを感じてください。

 それでは、息を吸う前に、次の言葉を唱えてください。「くちびるをつけて、歯はあける」

 そしてゆっくり鼻から息を吸ってください。「スーッ」

 息を止めてください。

  息を止めている1~2秒の間にさっきの言葉をもう一度、頭の中で繰り返してください。

  このとき実際に言葉どおりに歯を開けてください。

 そして一気に息を吐き出します。「プハッ」

これを10回ほど繰り返します。そして明日の朝、今あるすべての症状がすっかりなくなって、スッキリさわやかに目覚めるあなたの姿をイメージしながら眠りに入ってください。

 

Q:なぜ、「歯ぎしり」や「くいしばり」が、歯や全身に影響を与えるのですか?
A:指の付け根を反対の手の指でしっかり握ってみてください。しばらくすると、指先の色がだんだんむらさき色に変わってきます。そのままにしているとだんだんシビれてきます。指の骨と皮膚の間の血管が圧迫されて、血液の流れが滞るためです。もっと強く指を縛り上げて放っておくと、指は腐ってしまいます。これと同じようなことが歯でも起こります。歯は、歯根膜という血管に富んだ組織を介して顎の骨に植立しています。そこへ「歯ぎしり」「くいしばり」の強い圧力が持続して歯に加わると、歯根膜や周囲の組織に血液の循環障害が起き、血液の流れが滞って酸素の供給が絶たれます。すると歯の周囲の細胞や組織は大きな障害を受け、歯周病が起こります。
また「歯ぎしり」「くいしばり」の大きな力は、歯だけではなく、顎の骨を介して、顎関節にまで影響を及ぼします。顎関節に異常な圧力が加えられ、血液の循環障害や神経の圧迫が起き、顎関節症を引き起こしたり全身状態にいろいろな悪影響を及ぼすと言われています。

Q:口を閉じているときは、歯も噛み合っているのがふつうではありませんか?
A:くちびるが閉じているときでも、上下の歯は噛み合わずに、少しの隙間があいているのが正常です。この隙間を安静位空隙といいます。

Q:口を開けて寝たらのどが渇きませんか?
A:次の朝、口の中が渇いているようだったら喜んでください。自己暗示が、いくらかでも出来てきた証拠です。

Q:気になって夜中に目が覚めたり、くいしばっているのに気付いて目が覚めるのですが、寝不足になりませんか?
A:夜中に目が覚めるようであればやはり、喜んでください。自己暗示ができてきた証拠です。「歯ぎしり」「くいしばり」はごく浅い睡眠の時にするので、さほど睡眠不足にならないと言われています。

Q:自己暗示がうまくいっているかどうかの判断はどうやってするのですか?
A:自己暗示が成功している度合いによって、少しずつ様子が変わってきます。はじめは、噛みしめた後に目が覚めるようです。やがて、噛みしめている時に目が覚め、もっとうまくできるようになると、噛みしめようとする前に目が覚めます。上手にできるようになると、朝目が覚めた時、夜中に噛みしめをしなかったことに確信が持てるようになります。

Q:「歯ぎしり」や「くいしばり」をするのではないかと気になって、よく眠れなかったり、かえってストレスになってしまうのですが?
A:負担になるほど深刻にならないでください。「やってはいけないんだぞ」などと思い込まず、穏やかな顔をしている自分をイメージするようにして、リラックスして眠ることに重点をおいてください。
「~してはいけない」とか「~できないのではないか」とかマイナスイメージではなくて、「~できる」とか「気持ちよい」とかの、プラスのイメージをもつことが大切です。

Q:ぐっすり眠ってしまい、あまり変わりばえがしないのですが?
A:「絶対このくせをやめられる」という気持ちをもっと強く持ってください。眠る前に「歯を開ける」という言葉を強く20~30回言い聞かせてください。
それでもうまくできなければ、寝る時に使う、マウスピースを製作します。