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むし歯予防

2017/08/25

歯を守る!唾液の8つの働き

唾液には、むし歯から歯を守る大切な役割があることを知っていますか?歯科医院で「よく噛んで唾液を出すようにしてください」「噛むことで唾液が出てむし歯予防になります」と説明を受けたことがある方も多いかもしれません。唾液は大きく分けて8つの働きがあると言われ、唾液が多く出ることによってお口の健康も保たれています。

● 歯を守るための唾液の8つの働き ●

1:潤滑作用

口の中を潤し、湿った状態を維持する働きです。なぜ潤っていることが大切なのかというと食べ物を飲み込んだり、噛み砕いたりする時に、お口の中が乾燥していてカサカサの時は、飲み込みにくく喉のあたりに食べ物がひっかかり、喉を通らないからです。喉が渇いている時に、水分の少ない食事を摂ると喉に詰まって、焦って水分を摂ることはありませんか?唾液で潤っていることで、スムーズに食事ができるような働きがあるのです。

2:粘膜保護作用

潤滑作用と同じように、口の中を潤す働きがあります。極端にお口の中や唇が乾燥していると、ヒリヒリとした痛みが出たり、唇が切れたりした経験や口の中が乾きすぎて、歯が擦れて痛みを感じたり、歯に粘膜が引っかかり、粘膜や皮が剥けてしまったという経験をしたことがあると思います。唾液でお口の中や唇が潤うことで、粘膜や頬、皮膚などの柔らかい部分を硬い食べ物や、歯から守る働きがあります。

3:洗浄作用

口の中に溜まっている汚れを洗い流す働きがあります。唾液は食べ物を喉まで運んでくれる役割があり、唾液が少ないと食事の後に口の中に食べ物が残りやすかったり、飲み込みが悪くなったりします。とくに、奥歯では、歯と頬のくぼみのあたりに食べ物が残ってしまうことがあります。普段、無意識に食事をしていると思いますが、食べ物を喉の奥に運んで、口の中に残さないような働きをしてくれています。

4:消化作用

唾液の成分には酵素があり「消化酵素」のアミラーゼが含まれています。アミラーゼは消化酵素の一種で、でんぷんなどの糖分を分解する働きがあり、おもにすい臓と唾液腺から分泌されていると言われています。分解する働きがあるため、食べ物の消化を助ける働きがあります。

5:溶解作用

食べ物と唾液を混ぜ合わせて味を感じる働きを助けます。食物中の味質を溶かして、味覚の表現を助ける役割があります。噛めば噛むほど味がでるという言葉があるように、噛めば噛むほど、唾液と混ざり合い、味質を溶かし出し、味を感じるようにする働きがあります。

6:緩衝作用

お口の中を中性に保ち、むし歯から守る働きがあります。お口の中は通常は中性に保たれています。食事をすると発酵生炭水化物からむし歯菌は酸を作り、お口の中にある汚れを酸性にします。むし歯ができるのは、お口の中が酸性に傾いた時です。食事をするたびにお口の中は酸性になるため、放っておくとむし歯になってしまいますが、酸性の状態から中性の状態に戻してくれるので、むし歯にならないで保つことができています。そのため唾液が菌をむし歯から守ってくれているといわれています。

7:抗菌作用

むし歯菌や歯周病菌の細菌からお口を守る働きがあります。唾液の抗菌作用は、ラクトフェリンやリゾチームという物質で、細菌が増えるのを抑えてくれる働きがあります。ラクトフェリンは細菌が成長するためのイオンとくっつく特徴があり、細菌はこのイオンを使えない状態になるため、繁殖ができなくなるといわれています。リゾチームは細菌が自分の体を守るための壁を溶かす働きがあります。細菌自身の細胞の壁が溶かされるため、細菌が動けない状態にしてくれる働きがあるといわれています。

8:再石灰化作用

むし歯になりかけの歯を修復する働きがあります。唾液には歯のエナメル質の成分と同じ、ハイドロキシアパタイトが含まれています。唾液が常にお口の中にある状態では、歯の表面を常に守っている状態で、同じ成分で歯を修復している状態になります。この状態を再石灰化といいます。歯の表面を常に、再生し続け、むし歯を防ぐ働きがあります。ただし、修復する力とむし歯になる力のバランスが崩れるとむし歯になってしまいます。