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野菜が嫌いだから、栄養がわりに野菜ジュースを飲ませています!

2023/12/26

「野菜ジュースは栄養がとれるし、すごく喜んで飲むので、お風呂上がりにも水分補給にと飲ませていますっ!!」
「マグに入れるとチュパチュパとずーっと飲んでるから、その間機嫌も良いし助かるわ〜♡」

こんな話をちらほらと耳にします。 野菜ジュースとはいうけれど、赤ちゃんが飲みやすいように、「砂糖(ショ糖)」が入っているものがたくさん売られています。
日頃与えているジュースの栄養成分表示を確認してみてください。
「ショ糖」と書いてありませんか?ショ糖というのは砂糖の主成分のことです。

むし歯菌が「糖」を栄養として吸収し「酸」を吐き出します。その「酸」で歯が溶かされてむし歯の穴があきます。
 

砂糖が入っている野菜ジュースを終始飲ませていたり、長い時間をかけてチョビチョビ飲んでいると、口の中のむし歯菌に砂糖の栄養を与え続けていることになるんです。

もうひとつ心配なのが、「酸蝕(さんしょく)」です。
幼児向けの野菜ジュースには果物が入っているものが多いようですが、原材料にレモン汁やクエン酸などの酸味が加えられているものもあります。先ほどもいったように「酸」は歯を溶かす性質があります。
なおさら生えたての赤ちゃんの歯はやわらかく、むし歯菌にも、ジュースの酸にもとっても弱いので、注意が必要です。

子供が野菜を食べない理由には・・・

・苦味がある
・食感や舌触りが嫌い
・においが強い
・青臭い
・見た目が嫌い
があります。見た目が嫌なら細かく刻んだり、ミキサーですりつぶしてスープやカレーにしたり・・・などある程度おうちの人の頑張りで工夫ができそうです。

野菜嫌いによってとりにくくなる栄養素

・ビタミン(ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンC・ビタミンE)
・ミネラル(カリウム・カルシウム・鉄)
・食物繊維

不足する栄養素を補うことができる食べ物の例

ビタミン→豚肉・豆腐・玄米・果物・魚・チーズなど
ミネラル→乳製品・鶏肉・豆類・魚・卵など
食物繊維→果物・豆類・穀物・ナッツなど
野菜を食べなくても他の食べ物からかわりに栄養をとることができます。成長する段階で少しずつ食べられるようになる場合もあるので、無理に食べさせずその子のペースでゆっくり見守りましょう。

歯医者さんの立場から伝えるとしたら、野菜ジュースは全面的に禁止とは言えませんが、大事な赤ちゃんの歯を守るためには飲む時間をしっかり決めて、ダラダラ飲ませないようにしましょう。

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